2017/7/10 美容師として ~役に立てる事の巻~

渡邊 マサノリ

先週、医療用のウィッグについてお話がしたいとStadiumへ家族でお越し下さった方がいた。

まだ若い。

小さな、小さな子供も居る。

色々と話が出来た。

2日後に髪を切りに来てくれた。

何度もメールなどで確認の連絡もさせて頂いた。

ロングの髪をバッサリとボブにするだけでも勇気がいったはずです。

切る側にも緊張感がある。

小学生ぶりだったようです。

でも、喜んで帰って頂いた。

人を笑顔にする職業。

今度はウィッグです。

土日は混雑で凄く、凄く、疲れていたが、抗がん剤の治療に入るので、一日でも早く欲しいと言っていた。

できたら、火曜日か水曜日には欲しいと言っていた。

火曜はお休み。

日曜日に髪を切って、月曜日に染めて、水曜日にお渡し出来たらと思っていた。

でも、1日でも早く欲しいんだろうな。

自分ならどう思う?

なら今日だろう。

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昨日、想いを込めて切ってあげた。

最近のふくりびのウィッグはかなり軽くされて商品が納品されるので作業が早く済む。

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14レベルを暗くする作業。

明るいのを希望していたが、すぐに明るくなる事も伝えた。

赤味を抑えたナチュラルブラウンをベースに、パールグレイとパープルをMix。

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乗りかかった船だ。

明日、渡してあげたい。

疲れが最高潮でした・・・。

作業工程も写真に残して説明が出来た。

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間違いのない色味が出来たが、やはりウィッグ。

1人で塗ると時間も掛かる。

仕上がりは良いが、劣化を考えると明るいだろと思い、根元部分を暗くしてグラデーションに作り直した。

11:00を回った。

それでも、何度も何度も丁寧に洗い上げた。

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自分でも被ってみたが、モデルがイマイチだと・・・。

ゲストが今日、被ったがとっても違和感もなく、お姉さんも喜んでくれた。

皆が笑顔になった瞬間。

帰りも笑顔で御見送りが出来た。

これがしたくて始めた事。

いい志事に出会えて良かった。

 

 

おしまい

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