2018/7/7 無心 ~想い込めての巻~
半分だけ艶が出た革のソファー。
吾輩は、中途半端が大嫌い。
仕事だってそう。
吾輩が少しでも手を抜いた事をしたら、伝染してしまう。
楽な方がイイに決まっているが、職人です。
刈り上げだってバリカンには頼りません。
そこには職人意識があるから。
手作業に誇りを持ちたい。
だからサロンを立ち上げた。
そんな姿を見せたい。
深みとツヤが出た。
深夜の作業は続く。
クッションにも輝きが増した。
手作業に誇りを持って。
想いを込めて。
こんなにも変わるんだなと。
何も考えないで、無心になれる事は良いものです。
わき道にそれたくもなる時だって誰しもある。
浮き沈みだって誰にでもある。
だからこそ、無心になる時間は必要です。
物や人を綺麗にしたいって事が吾輩の生きがいかもしれない。
誰かに評価をして欲しい訳でもなく、自分が満足したいだけ。
だから、シャンプーって本当に楽しい。
だって、気持ちが言葉を発しなくても伝わるから。
無心ってやつ。
明日も想いを込めて。
そして、ベルトもついでに綺麗にしてみた。
片づけないで、そのままに放置して眠りについた。
翌日、愛犬が食べていた・・・。
おしまい
























