2025/10/17 立体 〜イメージの共有ノ巻〜
物は全て立体である。
頭の形、耳の形状、首の長さや太さ。
髪を切る道具は平面です。
鋏や櫛やブラシは曲がりません。
道具が平面化しているので思考は立体化しないと作る事は難しいのです。
線で捉えるのか点で捉えるのか。
どちらも正解です。
丸い頭を平面で引っ張って立体に作る。
実に難しい…。
立体を作品にする。
カットライン、削ぎ、ブロー、カラー、アイロン、スタイリング。
これらの道具や技術を駆使して立体を作ります。
会話もしながら空気を読んで、時間通りに仕上げる。
こんな風にタイトな時間でも作るには準備が必要です。
そして想像。
その後、建築的に作り、彫刻的に削る。
出来上がったスタイルは丁寧に髪に空気を優しく入れて仕上げます。
触るのでは無く触れる。
同じ漢字ですが少しだけ意味合いが違います。
この感覚をスタッフやゲストにイメージの共有をしてます。
感覚的なので言葉で表現すると、やはり触ると触れるの違いかな…。
立体って、考えれば考えるほど奥が深いです。
だからこそ、やり甲斐があるのですとさ。
おしまい