2020/1/12 職人 〜禁止条例の巻〜
美容師は手作業です。
1人の人が作り上げる世界に一つだけの作品。
同じものは作ることは出来ません。
でも、なるべく似させる事は出来ます。
それは、日々の鍛錬。
同じ物を作るのは機械やロボットだけ。
前回のカラーが少し薄く感じたとか良くある話。
同じ薬剤を同じ量と時間を置いているが違うこともあります。
何故かは分かりません。
また、髪が短くなればなるほど違いが出ます。
たった1ミリ。
されど1ミリ。
楽をしたいから機械を使うのか。
出来ないから機械を使うのか。
よくゲストから何ミリで買ってもらってましたと言われます。
吾輩は3ミリ以下しかバリカンは使いません。
そこには訳がある。
え?ここはバリカンを使わないでハサミで切ってくれるんだ!って思わせる事が大事かなと。
いわゆる丁寧ですねを言ってもらいたいし、伝えたい。
メンズのリターン率はかなりの確率で高い吾輩。
だから、真似て欲しい。
勿論、他の技術も観察して真似てもらいたい。
なんでリターン率が高いのかも知って欲しい。
きっと数年後には確実に技量が上がっているはず。
なので、平氏にバリカン禁止条例を出した。
既に1000人は担当しただろうか。
当たり前ですが、上手くなっている。
更に上手くなるには自分でハードルを上げないとね。
1人立ちしたり、年を重ねると言われなくなる。
だからこそ伝えられるうちは伝えてあげたい。
スタイリストになって最低3年は準備段階です。
5年目位になれば一人前とでも言っていいのかな。
年数ではありませんが、目の前のゲストに真剣に向き合い、自分を出し切ればきっとリターン率も上がるでしょう。
皆で2020年も上手になりましょうとさ。
おしまい