2021/4/15 天秤 ~技術力と人間力ノ巻~
「ジバニャン」が先週、削ぎを入れたスタイルを合格をした。
決して完璧ではありません。
どこが良くて、どこが良くないのかも分かっていた。
チョッとした事です。
プロの仕事ってチョッとした事を気づけるかだと思う。
stadiumのカットプランは細かい。
縦で切ったら横で切る。
横で切ったら斜めで切る。
梳きハサミを多様しないので更に時間が掛かります。
だからこそ時間を定めてテストをします。
もう少し簡単な考え方の方が楽で早いんですが、stadiumはプロの集団ですので課題は沢山与えます。
だって一度しかない人生ですし、一度しかない美容師人生ですからね。
こんな感じでカットをしてもらったら嬉しいだろうし、自分自身が流れ作業にならないと思う。
色々なハサミで色々な切り方を伝えます。
濡れている髪を切るマニュアルもありますが、技術としては他店とそこまで変わりません。
でも、濡れている髪を切る際に、次にこんな感じで削ぎが入り、こんな感じでパーマやブローが施されると感性が変わる。
ちょっとした事になりますが、何故が必要になります。
これが伝えられなければ濡れた髪は切れませんし、切ってはダメなんです。
その先にstadiumイズムがある。
コレな。
まだまだヒヨッコです(笑)
同じ様にハサミを入れていますが、色々な角度で入れる事で仕上がりは微妙に違います。
刃の角度、回数、開閉、目線、髪質。
髪を一本一本感じる感覚。
愛を伝えて、トレーナーの伝えたい事を感じてハサミを入れる。
包丁と一緒ですね。
丁寧に切ればこうなる。
合格ですわな。
5年目にして出会う技術と、10年目にして出会う技術と、3年目で出会う技術では伸びしろが違うってエビ氏が言っていた。
確かにそうかなと。
しかし、技術力はそうかもしれませんが、人間力は違います。
今すぐにでも出来る事です。
切る事が出来なくても話す事は出来ます。
切る事が出来なくても空気感を察する事は出来ます。
要するに技術力も必要ですが人間力も必要って事です。
何を思って来たのか?何を思って伝えるのか?
日本人って細かいし、セッカチさんが多いと思う。
時間との戦いです。
だからこそ何で?を端的に伝え、時間内にくみ取らないといけません。
ハマればハマるほど素敵な職業でしたとさ。
おしまい