2021/2/22 奥義 ~センスとはノ巻~

渡邊 マサノリ ブログ

先日、吾輩のゲストからセンスのない人はどうしたらいいのかと質問をされました。

全然センスありますよって伝えた。

それでも、センスを磨きたければ真似るが一番ですって伝えました。

真似て、努力して自分の感性が磨かれたら、それは他人からみればセンスのある人間に見えると思います。

吾輩も就職1年目は期待のホープと思われていた。

しかし・・・。

期待を裏切ったとでも言いますか期待に応えられなかったとでも言いますか。

自分なりに朝も夜も頑張っていましたが、期待外れとも言われたことがある。

床屋時代は社長・部長・課長・係長・店長・主任。

吾輩の居たバーバーには係長・店長・主任が居ました。

吾輩は店長と主任に慕われていました。

店長の沖田さんとは1年間ですが、狭いワンルームのロフトで生活をしていました。

あれはキツカッタ~(笑)

でも、それも良き思い出かなと。

就職して2カ月が過ぎハサミを購入させられた。

人生で初めてのローンです。

実に35万円・・・。

3本のハサミ。

高いけど自分が、この世界で生きて行く大事になる相棒なんで。

期待のホープの吾輩は、係長の森下さんにハサミを選んでもらった。

店長とは違った技術で上手で、ヘルプに入るのが相当に緊張していた事を今でも思い出す。

大事な指名のお客様のセットを任されて、「お願いします」と言えばため息をつかれ、やり直された。

「ナベは、もうちょっとセンスあると思ってたんだけどな」

悔しいッス。

3歳下ですが先輩の小谷さんは上手に仕上げていた。

その後、吾輩は仕上げをお願いされる事はありませんでした・・・。

レベルが違っていた。

悔しかったけど、それが現実です。

でも吾輩が店長よりも係長の方が上手だなって思っていただけに、選んで頂いたハサミは人生で一番大事な物。

このハサミ1本で吾輩の人生が変わった。

2年目になり、ようやくハサミの扱い方が分かってきた。

当時は美容師よりも理容師の方が売れていました。

美容と同じ金額にも関わらず、待ち人数が60人とか120人はザラでした。

何人洗うねん!!!

吾輩が働いていたバーバーは毎年大きな大会に参加をしていました。

年数に応じて出題される項目が違います。

ヘタなだけに悔しいから、誰も居ない休日の夕方に吾輩は隠れて直バサミのトレーニングをしていた。

そう、このハサミで。

バレナイ様に、バレナイ様に。

禁句とされていた奥義ですかね。

見事に吾輩はトロフィーを頂いた。

大会当日、吾輩は大きなハサミで特訓していた直バサミをやり続けた。

全部を真似る事は出来ませんが、1つ位は真似て、努力して結果が生まれる。

それがセンスと呼ばれる事に気づくのは美容の道に足を踏み入れて分かった。

奥義を今も昔も伝えている。

誰にも負けない技術がstadiumには沢山あります。

真似て、越えて欲しいとさ。

 

 

 

おしまい

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